東京・池袋で2019年、暴走した車により妻と長女を失った松永拓也さん(34)らが、運転していた旧通産省工業技術院元院長・飯塚幸三被告(89)=自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)罪で公判中=などに対し、計約1億7千万円の賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が9日、東京地裁(鈴木秀雄裁判長)であった。
飯塚被告側は請求の棄却を求めたが、被害者救済のため早期の和解を希望するともした。検察側が刑事裁判で主張したブレーキとアクセルの踏み間違いについては、認否を留保した。
松永さんはこの日の法廷で、「何に代えても守りたい大切な命だった。私の前で、真実を明らかにしてほしい」と言葉を詰まらせながら訴えた。
陳述要旨は以下の…
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル